声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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檜山修之の声優道

熱血漢にクールな二枚目、冷徹な悪役、さらには三枚目の面白キャラまで幅広い役柄をこなす声優・檜山修之さん。これまで檜山さんが歩んできた声優道を、全3回のトークでお届けします。

プロフィール

檜山修之 ひやまのぶゆき・・・8月25日、広島県生まれ。アーツビジョン所属。アニメ『地球SOS それいけコロリン』(シンドローム)、『幽☆遊☆白書』(飛影)、『勇者特急マイトガイン』(旋風寺舞人)、『勇者王ガオガイガー』(獅子王凱)のほか、外画や特撮ドラマの吹替え、ゲーム、ナレーションなど幅広く活躍。3/1には、森川智之とのトークライブ『おまえらのためだろ! 第46弾』に出演する。

②正解のない仕事だからこそ、自分に自信をつけることが大切

初レギュラー作品をやりきって、声優としての自信をつかむ

これまで数多くの作品に出させていただきましたが、自分にとって一番のターニングポイントとなったのは、24歳のときに初めてレギュラーで入った『地球SOS それいけコロリン』という番組でした。

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仕事がコンスタントに入らない若手の頃って、レギュラーを一つ取れるか取れないかで自分のメンタルが相当違ってくるんですよ。僕はそれまで仕事はちょこちょこやっていたけど、なかなかレギュラーが取れなくて。森川智之や高木渉達など、うちの事務所の同期の連中に比べてもレギュラー獲得が遅かったので、焦りに近い感覚もありました。そんなときに『~コロリン』がレギュラーで入ったんです。別に、レギュラーが1本入ったからといって、収入がダイナミックに変わるわけでもないんですよ。ただレギュラーが入ったことで、メンタル的に大分楽になったのは確かですね。

そのとき演じたシンドロームというのが、やり甲斐のあるオイシイ役だったんです。主人公・コロリンのライバル役で、たとえるならアンパンマンにおけるバイキンマンのようなポジションでした。その役を半年間やりきったことで、自分自身、役者として声優として一つレベルアップできたと思ったし、「この後も、オレは声優としてやっていけるぞ」という自信が持てました。

そして『~コロリン』が終わる頃に、ビッグタイトルである『幽☆遊☆白書』と、僕の初主演作でもある『勇者特急マイトガイン』が立て続けに決まりました。シンドローム役で得た自信と精神的なゆとりが、次の仕事につながっていったのかもしれませんね。
こういう仕事って正解がないわけですから、自分に自信をつけることはすごく大事だと思います。今現在も「俺が正解だ」と思って芝居しながら、その一方で「これでいいのか?」と思う気持ちもあったりして。うぬぼれと謙虚の間を行ったり来たりしながら、日々やっています(笑)。

『~マイトガイン』のときは初主演のプレッシャーがありましたね。もらった台本の一番最初に名前が書かれているというのは、もう大変な責任感があるわけですよ。座長ですからね。人気キャラをやるプレッシャーよりも、座長をやるプレッシャーの方が大きい。座長の軸がブレると、作品全体がブレますから。まぁ、主演よりもちょっと脇の、二番手三番手や敵キャラの方が伸び伸びと好き勝手にやれるし、演者としてはオイシイんですけどね(笑)。 

トークライブ『おまえらのためだろ!』誕生秘話とは!?

お陰様でと言うべきか、今は声優の仕事が本当に多岐に渡っていて、僕が目指していた頃には想像していなかったような仕事もたくさん増えました。ファンの方たちとのバスツアーや、森川智之と一緒にやっているトークライブ『おまえらのためだろ』もそういう(想像していなかった)仕事です。

森川はもともと僕と同じアーツビジョンに所属していて、同じ頃のデビューなんです。20数年前、バップさんが声優レーベルをいっぱい持っていた時期に、男の声優では僕と森川、女性では久川綾、冬馬由美らがいて、それぞれライブをやっていました。そんな頃、「森川と檜山の二人で一緒にライブをやってみないか?」というお話をいただきました。女性陣は歌のライブをやっていたけど、僕らは「俺たち声優だし、歌にこだわることはないだろう。むしろ、しゃべろうぜ!」なんて言ってた。よく考えてみると、声優がフリートークをやるのもおかしな話なんですけど(笑)。その頃は「歌と違うことをやりたい」という思いからトークライブにしたんでしょうね。

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そのライブは諸事情があり1回で立ち消えになりましたが、その後、ファンの方から「またやらないんですか?」と言われるようになって。そしたら森川が「俺に預けてくれないか?」と言ってきたので、「じゃ、森川に任せるよ」と。その流れで今の『おまえらのためだろ!』ができました。やっていくうちにだんだん規模が大きくなって、現在に至ります。

『おまえらのためだろ!』は今年で20年目を迎え、通算46回の公演を数えました。当初は「みんなを笑わそう」なんて思っていなかったんですよ。むしろ「態度の悪いタクシーの運ちゃんに文句を言おう」とか「社会のおかしなところに毒づこう」とか、そういうことで始めた企画でした。でもステージでお客さんの笑いをダイレクトに聞いているうちに、「あ、喜んでくれてるな」と軸足がだんだんそっちの方に傾いてきて、今はすっかりお笑いになっています。毒づいてたのは、本当に初期の頃だけでしたね(笑)。

ここ数年は、ゲスト声優との小芝居、僕と森川のフリートーク、ゲストを交えてのトーク、という3部構成でやっていて、『声優グランプリ』さんにも、いつも取り上げてもらっています。毎回ゲストに来てくれた役者さんにはいろんなことをやらせていますが、今のところ、誰にも怒られたことはない(笑)。みなさん、「楽しかった。また呼んでほしい」と言ってくれるので、とてもありがたいです。ゲストの選定についても全部森川に預けています。僕が森川に丸投げしているのが、ある意味、長く続いている要因なのかもしれないですね。

 

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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