声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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斎賀みつきの声優道

声優としてアニメ、ゲーム、外画、ナレーションなど幅広いジャンルで活躍。特に、女性ながら美少年、美青年役を演じることの多い声優として知られている斎賀みつきさん。そんな斎賀さんの声優道を、全3回のトークでお届けします。

プロフィール

斎賀みつき さいがみつき・・・6月12日、埼玉県生まれ。賢プロダクション所属。主な出演作は、アニメ『天元突破グレンラガン』(ロシウ・アダイ)、『07-GHOST』(テイト=クライン)、『海月姫』(鯉淵蔵之介)、『イナズマイレブンGO』(神童拓人)ほか多数。音楽活動や、舞台俳優としての活動歴もある。

②この世界にはお手本になる先輩がたくさんいます

収録現場で携帯が鳴ってしまったら“土下座もの” 

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 若手だった頃の現場には緊張感がありました。今よりも縦社会がはっきりしていたんですよね。お茶くみ制度もありましたし。でも、それがあることで、先輩とのコミュニケーションも取りやすかったんです。「お茶、飲まれますか?」って聞いて、お茶を運んだときに「よろしくお願いします」って話す機会を得られるので。収録の後、“飲みに行かないと、名前を覚えてもらえない”と言われていたこともあったので、飲みに行くこともよくありましたね。

 先輩は“絶対的な存在”。何もないところから今の業界を作ってきてくださった方たちだから、それは当然だと思うし、どの先輩も尊敬しています。今は先輩たちが優しくて、新人の人がちょっと失言してしまっても笑ってくれる方が多いけど、ちょうど中間管理職的な立場の我々世代が、その様子に戦々恐々とするという(苦笑)。

 昔は「10時スタート」と言われて30分前に現場に入ったら、ある先輩が45分前に入っていて「遅い!」なんて言われることもありました。それが今だと「2、3分前に入ればいい」「10時ちょうどでもいい」と思っている人もいる。もちろん、その人なりのスタイルがあるから一概に悪いとは言えませんが、10時ギリギリに来てそこから用意を始めるのはさすがに「いかがなものかな?」と思います。「10時スタート」と言われたら、10時には「声が出せます」「テストできます」という状態でないといけないわけですから。

 今は現場でスマホの音が鳴ってしまっても「すいませ~ん」で済むこともありますけど、昔は携帯が鳴ろうものなら、もう土下座もの(笑)。収録のときにテープを使っていたから、録り直しが本当に大変だったんです。「すいません」じゃ済まない、とんでもないことでした。今はデジタルだからすぐに戻すこともできますけど、やっぱりいいことではないので気をつけなければなりません。

 セル画からデジタルに変わったのが、2000年くらいだったのかな? デジタルになってすごく進歩したと思うし、それは素晴らしいことなんですけど、セル画にはセル画の良さがありましたね。放送回によって制作チームが違うから、チームごとにテイストが違っていて、「ここのチームは、絵をきれいに仕上げてくれる」とか、現場で話をしたりすることもありました。それから打ち上げのときに自分が演じたキャラクターのセル画をいただけたんですよ。やっぱりそういうのはうれしかったですね。

 

“厳しい”先輩と接することも自分の肥やしに

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収録ではダメ出しをされることもありましたが、それでヘコむという感覚はなかったです。ダメ出しは“自分の肥やし”になると思っていたので、ヘコむのではなくきちんと反省して、次回、その反省点を一つでもクリアできればいいんじゃないかと考えていました。

 新人のころはとにかくメインの人の芝居を邪魔しないことに必死でした。マイクの入れ替わりでも絶対にまちがわないように全員分のマイク番号を書いていましたし。

 先輩に対しての印象は、“怖い”ではなくて“厳しい”です。若手時代に現場でご一緒した先輩に5年、10年ぶりでお会いすると、覚えていてくださったりするんです。こちらは「きっと忘れているだろうな」と思ってかしこまった挨拶をするのですが、「何でそんな挨拶なの? ちゃんと覚えているわよ」って言われたり。そういうときはすごくうれしくて、「あぁ、やってきて良かったな」と思います。

 この世界にはいろんな先輩方がいらっしゃいますが、「こういう人になりたい」とお手本になる先輩方がたくさんいてくださることは大きいですね。先輩方のお芝居を見たり、お話をすることも、自分の肥やしになりますから。

 

「私のスケジュール帳、見る?」と見せたくなることも

 現場での経験を重ねていくうちに、「バイトを辞めても、何とか暮らしていけるかな?」というくらいのお仕事をいただくようになり、一人暮らしを始めました。と言っても、まだちゃんと食べていけないこともあって、親に仕送りを頼んだことも何度かありました。そのときほど自分が情けないと思ったことはなかったです。

 だからこそ、10年前くらいに車が買えたときはうれしかったです。「車なんて到底無理だろう」と思っていたので、大きな買い物ができたことは、私にとって大きかったです。今も、金銭感覚はそんなに変わってなくて、「いただいたお金に見合った生活をしながら、その水準は下げないように頑張る」のが一番だと思っています。

 よく「お仕事、いっぱいなさっていますね」って言われるんですけど、思わず「私のスケジュール帳、見る?」って本当に見せたくなることがありますよ(笑)。有名な作品に関わらせていただくことも多いので、「すごくたくさんの仕事をしている」と思われがちですけど、そんなにいつも忙しくしているわけじゃない。場合によっては「今週は“ゴールデンウィーク”!」なんて週もありますから。イメージって怖いですよね(笑)。

 どんなに一生懸命にやっていても、タイミングやいろんなバランスがあって、どうしても思ったように仕事が入らない時期もありますから。そういう意味では「怖い職業だな」って思います。

 

  ■□■ information ■□■

 斎賀みつきさんが出演! プチレーヴがおくるキャストが全て女性声優の乙女ゲーム

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七つの謎の先にある、たった一つの初めての想い

 豪華女性声優たちが贈る乙女ゲームが、2015年11月26日に発売予定!

 舞台は「魔法学」「神学」が「科学」と同等に技術・学問として一般に受け入れられている現代日本。

 ただし、誰もが自由に魔法を使えるわけではなく、

 個人の資質に加えて魔法を学問として専門に学ぶ必要があり

 そのための教育機関として、魔法学校が設立されています。

 天(たかし)たちが通う魔法学校では、

 真偽織り交ぜられた、幾つもの七不思議の話が

 先輩から後輩へと代々伝えられてきています。

 天は学校内で知り合った仲間たちと共に

 「本当の七不思議の謎」を知っていくことになり…。

  ■出演声優■

 三瓶由布子・白石涼子・斎賀みつき・国立幸・皆川純子・竹内順子・甲斐田ゆき

 (順不同・敬称略)

 

 詳細は、

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公式HPまで!

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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