ただいま修行中

スクールでばりばり修行中の先輩たちから、あなたへの貴重なアドバイス


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加藤杏奈さん vol.1

好きだった少女マンガのアニメ化をきっかけに、声優を目指すことを決めた加藤さん。厳しくも温かい指導を受ける毎日が楽しくてたまらないそうです。

ESPパフォーマンスビレッジ 声優タレント科ヴォイスアクターコース

声優になりたいな、と思ったきっかけは?


小さいころから少女マンガが大好きでいろいろ読んでたんですけど、その中でも小学生のときにすごく好きだった『だぁ!だぁ!だぁ!』がアニメ化されたんです。そのときに、最初は好きなキャラクターを追いかけていただけだったんですけど、そのうちにキャラクターを演じる声優さんにも興味をもって、私もこういう声の仕事ができたらなと思うようになりました。

本格的に声優を目指そうと決意したのはいつごろなんでしょうか。

養成所写真

中学生くらいまでは「声優になりたい」って思っていても、ただの憧れだったんです。でもその思いがだんだん強くなって、高校入学のころにはこの道しかないって思ってました。それでアルバイトをして学費を貯めたりし始めたんです。

声優養成所はたくさんありますが、その中からESPパフォーマンスビレッジを選んだ理由は?

高校生になってからさまざまな養成所の資料を集めて、興味があるスクールの授業見学や体験レッスンに何度も足を運びました。ESPパフォーマンスビレッジは少人数制なことに引かれて体験レッスンに来たんですけど、すごくアットホームで温かい印象があったんです。体験レッスンの短い時間にも、講師の先生がすごく細かく見てくださって、アドバイスしてくれるんですよ。実際に入学してからも、人数が少なければそれだけ見ていただけるチャンスも増えるじゃないですか。それで「もっとここで学びたい」という気持ちが強くなって、ここの体験レッスンだけで10回近く受けちゃいましたね(笑)。

ご両親はなにかいってましたか?

じつは「声優になりたい」って両親や友人にもいってなかったんです。自分で勝手に決めて、資料を集めて体験レッスンを受けていて、両親と真剣に向き合って話をしたのは進路を決めなきゃならない高校3年のときでした。でも両親は小さいころから私を信じてくれていて、わりと自由にさせてくれる家庭だったんです。だから「声優になりたい」っていったときも、私が真剣に選んだ道だったら応援するといってくれました。

実際に入学してみて、印象が変わった部分などはありますか? 

養成所写真

レッスンは1コマ90分なんですけど、少人数制のため何をしていても先生の目が光っているので、本当にムダな時間がどこにもないといった感じですね。入学して最初に学ぶのが感情を表に出すことなんですが、どちらかというと私は恥ずかしがり屋で、感情をセーブしちゃうタイプなんです。先生から厳しくいわれることも多くて、いわれた直後はヘコむんですけど、全部自分の糧になることですからね。負けず嫌いなので、「次はギャフンといわせてみせる」くらいのつもりで頑張ってます(笑)。おかげで今は性格も明るくなったと思いますし、役になりきる楽しさも解ってきました。あと、養成所に通っているのは同じ夢をもつ人ばかりなので、演技についての話し合いも、レッスン後のおしゃべりも、視点が同じだから話していて楽しいんですよ。

演技を学ぶ中で気づいたことなどはありますか。  

演技は自分ひとりでは作っていけないものなんだというのを強く感じました。1年目の最後に修了公演というのがあって、両親や友人など来てくれた観客の前で舞台に立って実際に演劇をするんですけど、稽古中には仲間同士での衝突がかなりあったんです。お互いの解釈のズレだったり、自分の演技に納得がいかなかったりと、理由はいろいろあるんですが、全部お芝居をよくしたいっていう気持ちから出てることなんですよね。だから解釈が違ったときには徹底的に話し合ったし、自分の演技がどう見えているのか仲間に何度も確認したりして、演じている時間より話し合いの時間のほうが長かったくらいです。そのおかげで、まだまだ未熟ではあるんですが自分としては全て出し切ったと思える舞台になりました。終わったときには涙ぐんじゃうくらい感動しましたね。あとは、どんな経験でも演技の勉強になるし、どんな場面でもレッスンにできることです。私は今コンビニでアルバイトをしてるんですが、「いらっしゃいませ」とお客様に声をかけるときに意識して腹式呼吸にしたり、レジで応対するときにキャラクターをつけてしゃべってみたりしてます。今の課題としては、ふだんの生活でも滑舌をしっかり話そうということですね。

将来はどんな声優さんになりたいんでしょうか。


私が声優という職業に興味をもつきっかけになったのが、三瓶由布子さんと名塚佳織さんなんです。おふたりとも『だぁ!だぁ!だぁ!』に出演されてた当時は中学生だったそうで、今でもすごいなぁという憧れの目で見てしまいますね。私も誰かにとっての、三瓶さんや名塚さんのような存在になれればいいなぁと思います。あと、沢城みゆきさんは少年少女から大人の女性まで、ものすごく幅広いキャラクターを演じられる力をもった人だと感じて尊敬してます。そういう先輩方が目標ではあるんですが、今はあまり欲張らずに目の前のことをひとつひとつクリアしていこうと思ってます。

声優になりたいと思ってる後輩に対して、ひとことメッセージをお願いします。


みなさんも厳しい世界だというのは解っていると思うんですよ。でも大切なのは諦めないことだと思います。やれることをやらないで「あのときこうしておけばよかった」と後悔するより、何事もチャレンジしてみたほうが自分でも納得できるんじゃないでしょうか。あと、私はじつは漢字が得意じゃなくて、レッスン用の台本をいただくと読めない漢字があることも多いんですよ。でも、学生のときはあれほど苦手だったのに、今は好きな演技に結びつくことだから、調べたりするのも苦にならないんです。演技が好きだ、声優になりたいんだっていう気持ちを忘れないことが、一番大切なのかもしれませんね。

(取材:2008年5月26日)

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