ただいま修行中

スクールでばりばり修行中の先輩たちから、あなたへの貴重なアドバイス


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小川枝里子さん vol.30

何度かの挫折を味わいつつも、やはり声優になるという夢は諦められなかったという小川さん。改めて、声優という仕事に正面から向き合うために、今も毎日レッスンに励んでいます。そんな小川さんのターニングポイントとなったできごととは?

総合学園ヒューマンアカデミー パフォーミングアーツカレッジ

小川さんが声優という仕事に興味をもったきっかけは?

 小学1年生のころテレビアニメの『あずきちゃん』が好きでよく観ていたんです。その特番で「制作現場を覗いてみよう」みたいなコーナーがあり、そこで初めて声優という仕事を知りました。私も声優になりたいと思い、母にそう言ったところ、子供の言うことなので「ああ、いいんじゃない?」と軽く流されちゃったんです。でもそのときからずっと、声優になりたいという思いは心の中にありました。 

その後、声優になるために何かしたことはありますか?

じつは小学1年生から中学2年生まで、NHK児童合唱団に在籍していたんです。歌手の方のバックコーラスでTVにも出演していたので、漠然と「このまま所属していたら声優になれるかな」と思っていました。もちろん、なれるわけがないんですけどね(笑)。とりあえず、引っ込み思案でしゃべるのが苦手だったので、克服するために中高では5年間、放送部に所属していました。そのほかに、高校2年のときに声優朗読コンクールに応募したところ、300名近い応募者の中でベスト14に残ったんです。その経験から、私もまったく才能がないわけではないと思い、養成所や専門学校で本格的に勉強したいと考えるようになりました。

ヒューマンアカンデミーに入学するまでの経緯を教えてください。

IMG_2333本番私自身は声優以外に興味はなかったのですが、「俳優になるよりも、声だけで演技することのほうが難しい。最初から声優という仕事に限定するよりも、間口の広い一般の芸能事務所のほうがいいのでは?」という母の意見を聞いて、短大入学と同時に芸能事務所の新人部に入ってレッスンを受け始めたんです。でも、周囲はテレビタレントなどを目指しているため、方向性の違いや温度差を感じて、1年間で辞めてしまいました。声優事務所の全国オーディションなどにも応募したんですが、残念ながら結果を残すことができず、「もう声優は諦めて、一般企業に就職しよう」と思ったんです。でも、ある企業の最終面接で「この場で内定を出したら、絶対にうちに入社してくれますか?」と聞かれたとき、私はどうしても「はい」と答えられませんでした。自分の中にそれだけの未練があることを実感しましたね。母も「そこまでいうなら」とついに折れてくれて、声優育成の専門機関に通うことになったんです。

さまざまな養成機関の中から、ヒューマンアカデミーを選んだ理由は?

最初は養成所を考えていたのですが、中高の放送部で一緒だった友人が専門学校から事務所の預かりになれたという話を聞き、専門学校も視野に入れることにしました。そのなかで、ヒューマンアカデミーは1年次からオーディションを受ける機会がたくさんあり、現場も経験できるということに惹かれたんです。一度見学にも訪れましたが、学務の方が私の志望を聞いて熱心に相談に乗ってくださったので、私に合っているかもしれないと感じて入学を決めました。

実際に入学してみての感想を聞かせてください。

じつは「1年次からオーディションを受けられる」といっても、営業トークで実際にはそれほどでもないんだろうと思っていました(笑)。ところが、入学直後の5月から本当にオーディションがあったんです。しかも、さまざまな事務所のマネージャーの方を招いてのオーディション対策講座や、学内の模擬オーディションでのポイントを押さえたアドバイスなどもあり、実際の現場で実力が出せるように細かく配慮されているんです。おかげで私もすでに、テレビアニメ『FAIRY TAIL』の番組レギュラーなど、いくつかの現場を経験させていただきました。テレビアニメ『みりたり!』のキャスティングオーディションでは残念ながら落ちてしまったんですが、現場の見学をさせていただくことができました。普段の授業でも、現役プロの講師の方から現場に即したレッスンを受けているんですが、やはり実際の現場の雰囲気を身をもって味わえるのは勉強になりますね。オーディションというチャンスがあることで、授業のモチベーションもすごく上がります。

レッスンの中で気づいたこと、あるいは心境の変化などはありましたか?

あたりまえのことですが、声優になるためには演技力が大事なんだと、改めて気づかされました。私は特徴的な声をしているので、声優になるには有利なのではと思っていましたが、周囲には同じように特徴的な声を持つ人がたくさんいるんです。声だけで感情を表現するためには土台となる演技力がなによりも大切で、自分の演技力が足りないために現場の雰囲気や物語を壊してしまうこともあると、さまざまな経験を通して解りました。今は1年次の最後にある進級公演のレッスンをしていますが、相手のセリフの後にタイミングよくセリフを言うだけでは、言葉のキャッチボールにならないんです。自分の演じる役がどういう生い立ちで、どんな環境に置かれているからこのセリフが出てくるのかということをしっかり認識していないと、物語の流れも、キャラの感情も、観ている人に伝わらないんだと感じました。そういう実感もあって、より台本を読み込むようになりましたね。 

将来はこんな声優になりたい、こんな仕事がしたいという夢があったら聞かせてください。

IMG_2556ナレーションの仕事をしてみたいなという気持ちはあります。でも学務の方から、ナレーションしかできないよりは、演技もナレーションもできるほうが、オーディションなどでアピールしやすいというアドバイスをいただいて、まずは基礎をしっかり固めることに重点を置こうと思っています。先日、ディズニーコンサートで尊敬する声優の山寺宏一さんのステージを拝見したんですが、声色を変えて歌ったり、客席の雰囲気を察して盛り上げたりと、これぞエンターテイメントというべき姿を見て感動しました。私はまだまだ未熟者ですが、山寺さんのようにみなさんを楽しませる、笑顔にできるような声優になれたら最高ですね。

 

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